VRChatアバター改変必須パッケージ【2025秋】

改変で必ず使用するVPMパッケージのご紹介です
VCC(VRChat Creator Companion)で使用するパッケージのことをVPMパッケージというらしいです。
(これを書きながら初めて認識しました。)
大体どのプロジェクトにも導入している定番のパッケージについて、活用方法とか使用感をつらつらと書いていきます。
VCCやUnity、VPMパッケージなどの導入方法についての解説はいたしません。
また、VRChat Package Resolver ToolやVRChat SDKについても触れません。

Modular Avatar
必須ツールです。
Boothで販売されている「MA対応」と書かれている衣装やギミックなどはModular Avatarを活用して制作されているものなので、これがないとそもそも改変を始められません。
Setup Outfit
よく使用するのが、衣装を体に追従させるためのSetup Outfitです。
アバターの配下に設置した衣装を右クリックして、Moduler Avatar > Setup Outfitと選択することで使用できます。
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詳しい動作が知りたい方は公式ドキュメントを見てほしいですが、ざっくり私の言葉で説明すると、衣装に設定されているArmatureをModular Avatarさんが見つけ出して、アバター本体のArmatureに追従するように自動的に設定してくれる機能です。
なので、衣装のように全身にまとうものにはこれを押すだけで着せることができます。
MA Bone Proxy
ピアスや指輪、ヘイローなどのアクセサリーを、特定の部位に追従させたいときに使用します。
先ほど紹介したSetup OutfitはArmatureがアバターの構造通りに設定されていることが前提になりますが、特定部位用のアクセサリーは、必要なボーンのみが設定されていることがほとんどです。
そのような場合、このMA Bone Proxyコンポーネントをアクセサリーに設置することで、アクセサリーをアバターのどの部位(ボーン)に追従させるかを設定することができます。

設置できたらアバター本体のArmatureを開いていき、アクセサリーを追従させたいボーンを見つけたら、MA Bone Proxyのターゲットにボーンをドラッグ&ドロップするだけでOKです。
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Gesture Manager
必須ツールです。
非対応衣装を四苦八苦しながら着せたりしていない限り、わたくしの改変はこれを見ている時間がほとんどです。
Unity画面上部のメニューバーから、Tools > Gesture Manager Emulatorを選択するとHierarchyにGestureManagerが追加されますのでそれを選択して、Inspectorから「Enter Play-Mode」を押して実行できます。
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「Expressions」を選択するとVRChat内でのラジアルメニューと同様のメニューが表示されるので、導入したギミックの動作確認を行ったり、後述する可愛いポーズツールやAvatarPoseLibraryを実行して、衣装などが破綻していないか確認するのが主な使い方です。
移動時やAFK時の動作確認も「Options」から行うことができます。
また、当サイトのトップページに居るキプフェルの写真はUnity上で写真撮影をしたものですが、その時にポーズを調整したりといった活用もしています。
VCCにもともと入っているので、ぜひ活用してください。
lilToon
必須ツールです。
Boothで販売されているアバターや衣装、ギミックなどは、ほとんどlilToonを活用して制作されて......略
lilToonの各種設定について語り始めるとキリがないので、また別の記事を書きたいと思います。ここでは一旦「必須ですよ」ということだけお伝えします。
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lilAvatarUtils
軽量化で使用するツールです。
lilToonの開発者のlilさんが提供してくれているlilToon用のツールです。以下のような機能が提供されています。
- テクスチャの詳細一覧表示、インポート設定の編集、一括置き換え
- マテリアルの詳細一覧表示、編集、一括置き換え
- アニメーションの詳細一覧表示、アニメーションの操作内容の確認
- レンダラー(メッシュ)の詳細一覧表示、編集
- PhysBoneとPhysBoneColliderの詳細一覧表示、編集
- 特殊なライティング環境におけるアバターの見え方確認
- セーフティによるシェーダー非適用時の見え方確認
- マテリアルから不要プロパティ・シェーダーキーワードの削除
- AnimatorControllerから不要なサブアセットの削除
- Missingなコンポーネントの削除
Unity画面上部のメニューバーから、Tools > lilAvatarUtilsを選択して、アバター本体をGameObjectにドラッグ&ドロップして使用します。
わたくしが主に使用するのは、テクスチャの軽量化です。
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この画面から簡単にテクスチャの解像度を変更することができるので、アバターの軽量化を行うときに使用します。
わたくしは解像度が4096(4K)は基本的にオーバーな値だと思っているので、基本的に2048までに抑えるようにしています。見た目上の変化はほぼ(わたくしは)感じません。
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AAO: Avatar Optimizer
軽量化で使用するツールです。必須ツールでもあります。
わたくしの軽量化はAAOをフル活用しており、語り始めると長くなってしまうため、公式ドキュメントをご案内いたします。
一番よく使う、一瞬で誰でも効果を感じられるAAO Trace And Optimizeの設定だけ解説します。
アバター本体を選択して、Inspector > Add Component > AAO Trace And Optimizeを設置。これだけです。

わたくしは他にAAO Merge Skinned MeshやAAO Remove Mesh By BlendShapeを使用して軽量化を行います。トップページに表示しているわたくしのキプフェルのPerformance RatingはPCでMediumです。
(VRChatから制限されていない以上、軽量化は必須ではないと思っていますが、わたくしはわたくしでも"できらぁ!"というプライドから軽量化を行っています。褒められることも結構あって嬉しいです。)
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anatawa12's gists pack
軽量化を行うときにあると便利です。
Avatar Optimizerの開発者のanatawa12さんが開発しているエディタ拡張群を使うことができます。
Inspector > Add Component > anatawa12's gist selector から、必要な拡張にチェックを入れて使用していきましょう。
わたくしは、ActualPerformanceWindowをアクティブにして、GestureManagerを実行した時などのビルド時にアバターのパフォーマンスを確認できるようにして活用しています。

改変&軽量化はとにかく「ビルドしてチェックして......」を繰り返すので、Unity上ですべて完結できるようにすると改変が楽になりますね。
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AvatarPoseLibrary
AvatarPoseLibrary (APL)はアバターにポーズを簡単に導入することができるツールです。
Boothで販売・配布されているポーズをラジアルメニューから呼び出せるようになるので、VRChat内で写真撮影時にポーズをサッと呼び出せたりして便利です。
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無料で配布されているポーズ集で、APLを設定してくれているものを見つけたので、以下を参考に設定すると分かりやすいかもしれません。
【無料版あり】”Look at me!”tailshop POSE SET
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可愛いポーズツール
今までは無料のパッケージをご紹介してきましたが、こちらはBoothで購入する有料のパッケージになります。
APLと同じようにアバターにポーズを取らせるパッケージですが、こちらは立ち用15種、椅子用20種、床用17種、うつぶせ寝用16種、あおむけ寝17用のポーズが事前に準備されています。
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わたくしの使い分けとしては、APLは写真撮影用のポーズ集として、可愛いポーズツールはアバターの頭の高さに合わせて可愛いポーズを設定できるので、だれかとお喋りするときには座ったポーズ、自分が寝転がるときにはアバターも寝転がるポーズを......という具合で、普段使い用のポーズ集として活用しています。
もちろん写真撮影時にも大活躍です。
ここから購入できます
あとがき
ある程度改変をされている方は、紹介したほとんどを既に導入されているかと思いますが、そうじゃない方はぜひ参考にしていただければと思います。
わたくしはこの基本セット + Quest対応をするためのVRCQuestToolsや、衣装やアクセサリーごとに導入が案内されるパッケージ(UnlitWF ShaderのようなシェーダーやAudioLinkなど)をプロジェクトごとに導入しています。
ちょっとお話がズレますが、相性の悪いVPMパッケージ同士もあったりするので、ビルド時にエラーが出たときにはパッケージを疑うといいと思います。
例えばわたくしの環境だと、anatawa12's gists packとVRCQuestToolsを共存させると上手くいかないことが多いです。
一つのプロジェクトに思いついたすべてを導入して......みたいな運用をするとエラーの解決が難しくなってしまうので、必要最低限のパッケージ群を決めておいて、プロジェクトごとにプラスで必要なパッケージを導入していくという運用がオススメです。
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